『座ると偉い気持ちになれる椅子』

きいない

2022年07月04日 22:45

こんにちは 愛知県三河地方でドラマセラピー、サイコドラマ、アーツセラピーをしているプレイフルネスUNOです。

コネクトスポットでの連続セッションも6回目になります。
公認心理師試験が近いので、更新が遅れました。




  コネクトスポットさん
https://npo.connect-spot.net/about

 コネクトスポットさんのドラマセラピーでは『自己表現の幅を広げる』ために、いろいろな技法を用いています。緊張をほぐしてグループでリラックスして過ごせるように、そして自分の気持ちの変化を感じ取ることもやっています。

さて、今回はアウグスト・ボアールの被抑圧者の演劇から『ある椅子を偉く見えるように配置してみる』というのを2人組になってやってみました。
アウグスト・ボアール(1931~2009)はブラジルの演出家であり、政治活動家です。詳しくはリンクを載せておきますので、よろしかったらご覧になってください。
 https://setagaya-pt.jp/lecture/archive/archive_d_2009_02_03.html
 (2022/07/04閲覧)
 
 さて、今回2人組でのある作品を載せてみました。なかなか素敵です。
画像にある一番偉そうな椅子に座ると、みなそれぞれ「威張りたくなる」と言い、中にはふんぞり返ってみたメンバーもいました。ただ、椅子が置いてあるだけなのに不思議な気持ちです。
他にも講演会形式に置いてみるなどもやってみました。司会者の位置に座って紹介すると何か言いたい気分になるメンバーもいました。

このように、少し椅子の位置を変えて座るだけでも不思議な気持ちになることがあります。それは今の自分と違うところ=椅子に座ってみると今の自分の役割が感じられるからです。
わたしたちは家族や地域社会、学校、職場、所属するグループでいろいろな役割を取っています。必ずしも『偉い』わけではありません。
でも『偉い椅子』に座るとその『偉い役』を一時的に演じることができるのです。ミラーニューロンが活性化して、少し抑圧された気分から自由になれます。
そして、もとの自分の役割に戻ると不思議な気分をグループメンバーで共有したくなります。
毎回、そのひと時をグループメンバーで話し合うことで充実したセッションになっています。

本日もお読みいただきありがとうございました。

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